週末、コロナで延期になっていた友人の披露宴に出席する。 招待してくれた彼女は学友で、女性と結婚する。
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2人は共通の趣味を通して知り合い、一緒に住んで5年は優に超える。
友人は自分の心の弱さも受け入れながら、誰にでも優しく寄り添える人で、思った事は遠慮なく長文のLINEもくれるが『返信は要らないよ』を添える。
私が恋愛で大いに悩んだ時もLINEをくれたし、相手への愛情を惜しみなく表現する姿が印象的で、
私が就職で遠方へ行くことが決まった時は「これはミュウ。これは私。これを見て私たちの事思い出して」と蝶々のマグネットをくれた人。
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私がまだ東京に戻ってない時だったからもう10年以上前、みんなで食事会をした帰り道に彼女が「あのね..」と言って私に『自分には彼女がいる』と教えてくれた。
都内に留まっていた友人達には既に言ってあり、私にも知らせたかったと。
学生時代は男性と付き合ってた彼女だったけど、誰にでも愛を向けられる彼女の姿があったから私は全く以外に感じず「彼女、かわいいぃ?」とニヤついて聞いた。
「うん。凄くいい子。ナスが好きなの」と教えてくれた。
以降、みんなで集まる時は2人で来るようになり、互いに堂々としていて私も『彼女の彼女』とすぐ仲良くなれた。
私はそんな友人もいる自分の交友関係が誇らしく思う。
ちっぽけな固定概念や慣習みたいなものにとらわれず、本当の幸せを追求して生きている人たちに囲まれていることにとにかく幸せを感じる。
ついでに。
そんな話を全く顔色変えず聞き「えっ! 良いねぇ」とニヤつきながら聞くSさん。そんな人物を選べている自分にも誇らしさを感じる。
ミュウさんの旦那候補は同性婚なんて全く意に介さない。そんな事で動じてたら私とは付き合えない。
私の交友関係にはもっとヤバい人も出てくる。これからもずっと。
それでも消耗しない人であって欲しい。