(自ら命を絶つ方が増えて、とても気になったので。)
<心の病を早期発見するための着眼点>
奥村 禮司(おくむら れいじ)執筆
以下の表は、過去の記事で私が仕事用デスクに常備していると紹介した、部下の鬱対策に活用している表です。
私が勝手に図表化しているのですが、活用できる方がいらっしゃったら無断使用してください。
<ミュウさんが職場で鬱を出さないために気を付けている事>
1)メンバーの顔を毎日見る。仕事の話も聞くし、プライベートも聞く。
いま相手は何に興味があって、どんなことに心動かされているのか?を知る
2)メンバーの家族の様子は?奥さん、彼女とうまく行っている?まで見てみる
3)「頑張ろう」「頑張って」以外の応援の語彙を増やす
4)『この人がそういうなら』と思わせる人間で居る
5)『全員に同じように明るく接する』のではなく、個々の個性に会った接し方を日ごろからつかんでおく。
6)セクハラにならない範囲でスキンシップもする。
ex.)男の子たちには笑顔で腕をぽんぽんとタッチ。 女の子たちにはハグもする。
おじさん達にはBIGスマイルと両手グッドマークで「大丈夫!」っていう。
本人たちの無理のない範囲でコミュニケーションをとり、プライベートを知っておく。小さな変化や、精神付加が起こりそうな生活変化があるならそれに寄り添う。
個性を解ったうえで、無理をしている時は無理が起こらないような交渉をしたり、課題は一緒に考えたりする。
A君が結婚式の準備に追い詰められていたってそう。生活変化で仕事のミスが増えそうなら、それを全体で知ってフォローする。
「もちつ、もたれつ」で。
丁寧にチームメンテナンスしていれば、確実に年単位で精神不調者を出さない環境を作ることが出来る。
私の職種のように専門性が高く、人の入れ替えも少ない、業務上の外出や立席すらも少ないような環境では、一人がウツになると周囲が引っ張られることも有るから本当に怖い。
逆もしかりで、みんなが気を付けていれば、だれか調子を崩してもみなでフォローして補い合ってすぐ回復することが出来る。
と、実践し日々感じています。
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ミュウさんの旦那候補「Sさん」は、タフに仕事をこなす人で、その姿にセクシーさを感じる。 ただ、どう考えても健康的な仕事の仕方ではない。
ミュウさん自身が通勤時間一時間半の距離を毎日終電で帰っていた時期があり、その時に鬱っぽくなり、完全にそこから抜けるのに5年くらいかかっていたと思う。
友人の一人も今年やっと”鬱ヌケ”した子が居て、とっても心配だった。
楽観的で旅行好きな彼女がある日鬱になるのだ。
部下たちも繁忙期にはもちろん心を病む。
そして、鬱は忙しいから、寂しいから、疲労が原因でなるだけではない。
愛する家族のそばで健康的な生活状態でもなる。
「だから、ちょっと変な感じのする子が居たら仕事取り上げてでも家に帰すし、休ませる。『絶対大丈夫だから』といって、自分の事を考える時間を与えるんです」
という私に、Sさんは
「相手男の子でしょう。取り上げられるのはなぁ‥悲しいなぁ・・」と言ったけど。
いまでもたまに彼の仕事を取り上げて、抱きしめてあげなければという衝動に駆られるときがある。
もう、周りのだれも鬱にならないで欲しい。
私を悲しませないで欲しい。