同性婚の友人の結婚式では「何を着ても良い」がドレスコードで、
私はチャイナドレスを着た。
そのチャイナドレスは、一般的な日本人女性が成人した際に着る「振袖」のレンタルを行わない代わりに作ってもらったものである。
なので、成人式も学校の卒業パーティーもチャイナドレスを着た。
久しぶりに会った友人たちは「ミュウ、安定のチャイナ~♪」「これ卒業式の時のだよね!よく着れたね!!」と普通に歓迎してくれる。
そして、私が選んだ旦那候補Sさんも、そんな『二十歳で作ったチャイナドレス』な私をもちろん意に介さず、「え、見たいなぁ~ミュウさんのチャイナドレス。」と言ってきた。
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私がハレの席で着用するチャイナドレスは、その辺の雑貨服と違いシルク100%でオーダーメイド。 たしか7万円位した。
全身21か所を測り、ドレスに合わせる靴の高さで裾の長さが決まり、スリットの高さはその人の足の長さと人格で決まる。
『人格で決める』とは、お針子のおばさんが言った言葉で、私は下着が見えないぎりぎりの高さで良いと縫ってくれた。
服で7万円はブランドのスーツくらいの価格かな。安くはない。
でも、あの、「使った」という話を聞いたことが無い「お見合い写真のための振袖」は、お見合い写真の撮影と成人式や卒業式の利用も合わせて10~20万円する。
それと比較するとよっぽど安い。
尚且つ、私のチャイナドレスはノースリーブなのですが、お針子のおばちゃんは「30歳超えたら袖が欲しくなるでしょ。その時はタダでつけてやる」と言っていた。
ウエストなども幅が増やせるような作りになっているものが良いもので、
だから「一生着られる」と言われた。
ミュウさんはまだ30数年しか生きていないが、成人や卒業の式典、ラスベガスのカジノ、同性婚の結婚式の3回(4回?)着ることが出来た。
そう考えると、振袖を着ずにチャイナドレスを作った20歳(正確には19歳)のミュウさんはかなり賢かったと思う。自画自賛。
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とはいえ、この記事を書きながら10数年前にチャイナドレスを縫っていただいたお店を探すと見当たらないというオチも有るのですが…(笑)
友人の結婚式で撮ってもらった私の写真をSさんにご披露し
「可愛い♡」「萌え~♡」と言ってもらってご満悦のミュウさん。
そんな旦那候補に萌え。
そして、合理的で20年近くたっていても全く痛み一つなく着られる素晴らしいチャイナドレスに萌え。