結婚相談所で結婚した女

平均の倍稼いでそこそこ見栄えのいいアラフォー。前半は8歳下彼氏、以降は結婚相談所と旦那Sさんとの結婚生活

膝枕のゆめ (わたしの部屋の紹介も兼ねて

今週のお題「わたしの部屋」

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美味しい夕飯を食べて、お風呂に入って気持ちよくなって。うたた寝をしてたら地震が来て怖かった。ふと見るとJくんからライン。

 

地震の折に連絡をくれるJくんは、地震が私のリマインド機能を果たしているのかもしれない。スマホを覗いたら想いが巡ってきて眠れなくなった。

 

このところ、殿方2人それぞれ”落とせたのかも”と感じることが増えてきた。

ライン一つにしても、向こうから質問で終わる事が増えた。

質問で終わらせる理由は一つ。会話のラリーを続けるため。

 

そうなってきたら直ぐに返信せずじらせばいい。仕事を頑張っている身の上。返信できない言い訳なんていくらでもできるから。

 

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私の寝室は部屋の長側面が窓で、そこから街明かりが入るからレースのカーテンでは明るい。薄明かりの中で眠れなくなったままウツラウツラしているうちに夢を見ていた。

 

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広い板間の上で薄明かりの中、薄い布団で寝ている。これはミュウさんがお気に入りでやる初夏の寝方。板間の冷却で体を冷やしながら窓を開けて風を通して寝る。

朝方まで起きてると水鳥たちがうるさく鳴いてとても心地がいい夜ふかし。

その状態でポツポツ喋っている私。私は膝枕をされている。首をそらせて確認した顔はSさんだった。

 

正確には、あぐらを崩した姿勢で居る彼の太ももに頭を乗せている私。

私のお気に入りの琥珀色の瞳がうっすらこちらを見ている。

私は彼のズボンの裾を摘んでこねたりして時間が経つのを待っている。ただそれだけの夢。

 

その夢のままうたた寝から覚めたことに気付いて時計を見ると、まだ午前3時。

Sさんに絞ろうと決めたらこんなに彼が愛おしい。やっぱり愛おしい。

会うたびに自分と私の共通点を探して「一緒だ」と言って喜ぶ彼。

 

ソメイヨシノの寿命60年説に交えて彼に「この植物は特殊でおよそ60年で花が咲かなくなると言われている。60年しか仕事しない」と言った事がある。

Sさんは「花が咲かないって、生殖活動の話でしょう? うんうん。僕はそれくらいでいいな。60歳くらいまででいいかな」

私はやだ。それならまだ私は55歳だもん。

 

そんな事を思い出しながら、窓の外に広がる風景の中の彼の部屋の方を見る。

私がこんなにあの人の事で幸せに感じているとき、彼は私の夢を見てるだろうか。

もしそうなら絶対いじめてあげたい。夢の中でも絶対いじめてやる。

私の事を美人という彼は、私より可愛い顔してるから。