運命の出会いが有るとするなら、16歳から20歳まで付き合ってた人がそうだったと思う。
16歳の夏にイベントで私がナンパして、それから付き合ってた11歳上のB男さん。
少し手を繋いだ事はあったかもしれなかったけど、それ以上触れ合う事はしなかった。何故か。
月1回くらい一緒に遊んでいた。
行く先々に友人がいる顔の広い人で、私の事を見せびらかしては「犯罪じゃん」と言われていた。
当時「一緒に居たら嬉しい」くらいの想像力だけで居たので、なんで『犯罪』なのか分からなかった。
日中に遊んで夕飯前に帰るのが定番。
たまにお兄さんが「..これ以上は..ダメだ...」と言いながら自制心をもって距離をとったりしていたのはうっすら知っている。
「やめて~」とか言われるのが嬉しくて、からかってくっついたりしていたが、27、28の男性にそんな事強いてたんだから今考えれば可哀そう。でも、多分私以外とも付き合っていただろうな。
私も私でお兄さんを見せびらかしたいので、文化祭や学校の校外でのイベントには必ず呼んだ。 卒業式にも来てくれた。
私の親しい友人達は特別な相手だと知っていたけど、クラスメイト達は実の兄だと思っていた。
最終学年の文化祭でチャイナドレスを着たのを見せた時、初めて「綺麗だね」と言われて、彼に”男を意識した”のを覚えてる。
その年の冬「私明日で20歳になるんです。 だから私のバレンタインになってください。」とメールを送った。
翌日返事が来て「僕も今日31歳になりました」「バレンタインって何ですか?」と帰って来た。
その後どうしたかは覚えてない。
ずーっと好きだったのに何で誕生日が一緒だって20歳でやっと気づいたのかも覚えてない。
私が20歳で仕事のために東京から出たのでそれがきっかけで疎遠になった。
でも、お兄さんに会えない事よりも友人達に会えなくなった方がよっぽど寂しくて死にそうだった。
なんでこんな話書いているかと言うと、
また、誕生日が同じ、素敵な人を好きになったから。