結婚相談所で結婚した女

平均の倍稼いでそこそこ見栄えのいいアラフォー。前半は8歳下彼氏、以降は結婚相談所と旦那Sさんとの結婚生活

小さなズレと、懐疑的な私

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この時のことを思い出すと、今は自分の精神的な幼さと懐疑的過ぎた部分に可笑しくなるし、彼が私の反応にひどく動揺していたことを思い出す。

本当に、仕事場で長くお互いに知っていたから乗り越えられた、初めてF君と「もうだめかも・・」と思った時の話。

 

9月の季節のいい祝日の近く、いつも通りのメッセージに青天の霹靂が。

「あそーだミュウさん。祝日の次の日、有給が取れて旅行しようかなって思ってるんですけど、いいですか?」と来た。

これは、旅行へのお誘いではない。

F君恒例の一人旅行に行ってもいいか?という打診なのだ。

 

・・・。

全世界の”ちいさな不運”が一気に自分にのしかかったような疲れと、ガッカリがこみあげてきた。

先週、メンバーが安易に起こした他部署への不手際をきっかけに部内で衝突し、かなりの傷心状態だった私。 その時に「いっぱいお話聞いてあげますからね」「僕にたくさん甘えてください!」と言って最大の愛を注いでくれたF君。

それなのに…あいつ、週末にリセットしやがったな。

青い芝生でゴロゴロしたいって言ったのに!!!

 

F君が公園デートに行きたいのは確実で、私をエスコートしようとしてくれているのも事実。 ただ、彼の優先順位の中で「今しかできない事」と「自分の時間の確保」が私を勝ったのだと察することができた。

なぜなら、4年間、かれの上司だったから。

毎年この時期、半期末の業務報告書類もほどほどにエスケープトリップを楽しんで私に文句を言われるのが恒例だった。

 

彼の中での、自分の優先順位が「低い」と感じた愛の喪失感と、裏切られたことへのショックで力が入らない。

少しでも自分の予期せぬことがあると、なぜか別れたくなる。この気持ちの浮き沈みのコントロールができないからだ。

 

いつもなら3日くらい放置する返信を「彼の旅行予約に支障がでては」と冷静にいつものリズムで返信。 何度も打ち直した、最大限の皮肉と、代替え日程と、焼き肉おごりをたかりつつ。

 

その時は、こうやってフラれるのかなぁー、自分が価値観(優先順位)のちがいに引いてフェードアウトするのか…そんな未来が見えたりもした。

 

今考えると、全然たいしたことではない。

親友とも月に一度ほどしか会わないF君が、私には毎週会おうと努力してくれている。少しくらい彼自身に彼の時間を譲ったっていいじゃない。 4年間募らせたF君の愛情はこれくらいでは揺るがない。