隣の部のリーダーは、着任時から仕事内容があっていない事がはたから見ても明確で、2年は彼なりに頑張ったけどこの夏ギブアップ。
1か月の自主休業の後、今はポツポツ来たり、来なかったり。
休み明け2日は元気な様子だったけど、直近はまた縮こまって仕事をしている。
今年入社の女の子が一人、彼の部下に居る。
快活な性格の彼女でも上司のそんな様子を見て不安そうな色を見せる時がる。
私の部のリーダーは、営業職なのに極度の人見知り。人に助けを求める事が苦手で、尚且つ指示を受けたことが苦手な内容だと声を荒げて高圧的に接する。
人の気持ちを聞き出すような会話が出来ないから、部下とのコミュニケーションが苦手で、組織構築の活動が出来ていない。
結果、先日、彼がリーダーに着任してから3人目の退職者が我が部から出た。
これを未然に防ぐ策をさづけたミュウさんだったが、彼はやっておらず。
「自業自得」と静かに言う私を前に、手が震え、滝の汗を流すリーダー。
でも。
次の瞬間にはいつもの彼に戻ってしまうので、たぶん、まだ1人は1年以内に辞めるだろう。
私の旦那さんになるであろうSさんは、10月に大詰めを迎える着任プロジェクトと戦っている。 入籍への活動は、何もできていない。
風疹のワクチンを打ったり、戸籍を取り寄せて婚姻届けの紙を用意したりと一人でできる事は淡々と済ませるミュウさん。
彼は先日やっと私の存在を親に報告することが出来た。
一応今月末を入籍と、我が親への挨拶と予定していたが「忙しくてカレンダーを見れなかった」と、忘れていてそれの準備が出来ていなかったらしい。
バタバタと「来週挨拶にいけるかなぁ」と言うので、ミュウさん家族に報告。大丈夫との返答だったので、それを伝えたら、その日は連絡不通に。
忙しさと、結婚へのプレッシャーで気持ちがぐちゃぐちゃになってしまったのでしょう。
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世の中には「繊細なおじさん」が結構いる。基礎学力で言えば”中の上”程度はある人が多いように思う。
ほんの少しの心の弱さで避けてきたことが、年齢が増すごとに積算して、大きな悪性腫瘍のように当人たちの繊細さを増大している。
「男だから稼がなきゃ」とか、日本の年功序列体制に乗って役割を得てしまい逃げる事も出来ずどんどん、どんどん生きづらくなっているように見える。
全世界的に見て、日本人は「自分の力で自分の置かれている状況を変えられる」と思う人が先進国のなかで各段に低いそう。
だから、耐えてしまう。「仕方ない」という言葉で問題を放置してしまう。
それが常に悪い事だとは言わないけど、常にそうしていたら何も良くはならないんだけど。
私から見て「なんで、もう少し早く対処してなかったの?」と思ってしまう。
努力にも当てはまらないような小さな活動で、どうにでも良くなるのに。できない。
その感じが解らない。
解かんないんだよなぁ…